2013/2/15 「金融のプロに騙されるな」出版記念セミナー

コモンズ投信株式会社取締役会長の渋沢健さんと生命保険の“有料相談”代表、後田亨さん後田 亨オフィシャルサイト|TooruUshiroda OfficialSite共書である、「金融のプロに騙されるな」の出版記念セミナーに参加しました。

金融のプロに騙されるな 生命保険・投資信託との正しいつきあい方 (朝日新書)

金融のプロに騙されるな 生命保険・投資信託との正しいつきあい方 (朝日新書)

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このセミナーは、コモンズ投信の加入者は無料ですが、コモンズ投信に加入されていない方は有料セミナーでしたので、一部搔い摘んでのUPになることをご了承ください。

まず、セミナーの始めに本書の出版元、朝日新書朝日新聞出版 最新刊行物:新書の首藤由之編集長よりご挨拶がありました。
「この本を出版するにあたり、2011年の夏に後田さんから連絡がありました。『最近、コモンズ投信の渋沢さんと一緒にセミナーを行っている。セミナーを行っていて気づいたのは、2人とも同じ主張をしたいことがわかり、それを本にして出版したい。』、と。
本の趣旨として、金融商品を買うのに消費者が売り手の人に相談しなければならないのか。そういう本を見たことがない。』という内容で、私も、確かに、そういう本は見たことがない、とうことで出版することになりました。」


スピーチの順番は、本の登場順と同じように後田さん、渋沢さんの順でした。

  • 後田さんのターン

「この本で一番言いたかったことは、消費者は本当に100%被害者なのか?」と言うこと。
金融商品の売り手である、保険会社や銀行、独立系と言われながら金融商品を扱うFPやショッピングモールに入居している保険相談所などの売り手からの情報だけで金融商品を購入するのは、正しい姿ではないと思います。
この本の最後の方に騙されやすい方の3つの特徴を書いていますが、皆さんはどうでしょうか?

3年前から主張していること
1、相談は有料
商品の売り手に情報提供してもらうということは、売り手側は何で儲けているのでしょうか。彼らは購入手数料で儲けているのです。
そう考えると、売り手側に情報提供してもらうのは、おかしいと思いませんか。
そう考えて保険の有料相談を始めました。
後田 亨オフィシャルサイト|TooruUshiroda OfficialSite

2、保険の利用は限定的にしよう。
20代、30代の方が子供が大きくなるまで、高校や大学を卒業するまでの間に万が一の為に保険に加入するのは、死亡保険の保険料の低く正しい利用法だと思います。これこそ、少ない保険料で万が一の時に補償を受けられる保険のメリットが受けられると思います。
しかし、中高年になって、保険に加入するのは考える必要があると思います。中高年になると病気になるリスクが高いので、保険料が高くなるので、保険に加入しないで自己資金で対応した方がメリットがあると思います。

3、勉強をしよう。
今回、本を書いていて思ったことが、相談にみえる方の多くがテレビ、特に地上波の情報だけしか参考にしていないように感じました。テレビはスポンサーの影響力があるので、スポンサーにデメリットになることは放送できませんし、収録ならテレビ局の都合で編集されてしまい、伝えたいことが伝えられません。
個人的に筋が通っていると思う方は、本を読まれていることが多いです。ただ、注意しなければいけないのは、一方だけの主張を鵜呑みにせじ、それと異なる主張の方の著書を読むようにしています。そうしてバランスを図っています。


生命保険のウラ側 (朝日新書)

生命保険のウラ側 (朝日新書)


  • 渋澤さんのターン

「後田さんと本を書こうと思ったのは、顧客目線で仕事をされていることが自分たちと共通していると思いました。自分自身、後田さんの有料相談を利用して、自分の保険が凄く整理できました。そこで、後田さんと一緒に何かしたいと思ったのです。」

何故、人は騙されやすいのか。

1、売り手の情報
銀行、証券の営業マンは騙そうと思って仕事をしていない。
でも、自分でその商品を買っていますか?と訪ねると、だいたい買ってない。
売り手である彼らが買っている商品なら、少し安心して買える。

2、メディアの情報
マネー誌で金融商品の特集がよく組まれていますが、広告主である金融機関の悪口を書けますか?書けないはずです。
インターネットが発達して、プロでもアマでも得られる情報に差はなくなってきているけど、要らない情報を捨てることが大事じゃないかなと感じています。

3、買い手は騙されやすのか。
人間は、「欲望」と「恐怖」に敏感に反応する感情で生きています。
金融商品の売り手である銀行、証券、生保の営業マンは、この2つを煽ってきます。
「欲望」と「恐怖」を煽って営業マンの言い分を鵜呑みにして、購入するのが正しい選択でしょうか?


ここまでで約1時間で、後半1時間が質疑応答でしたが、非常に活発な質疑応答でした。参加者の質問に著者が回答し、そこに別な参加者が質問、意見を述べる、途切れることのない質疑応答が1時間続きました。

セミナーに参加して感じたのは、著者のお二人が仰るように勉強をしないとと痛感しました。
証券外務員は1種、保険は生保の販売資格を保持していましたが、商品を販売しないようになって知識が疎くなっていることを感じた次第です。

以上、まっきーまっき~の議事録が欠席のため、代役として纏めてみました。